トイレがつまったのにスッポンがない！今すぐできる安全な直し方と注意点
トイレの水が流れない、いつまでも便器に溜まったまま――。
そんなときに限って「スッポン（ラバーカップ）がない！」という経験をした方は多いのではないでしょうか。
慌てて何度も水洗レバーを回すと、汚水が溢れて床がびしょ濡れになる可能性があります。
汚水が溢れると掃除がとても大変で、衛生面を確保するために除菌なども必要になるため、トイレつまりだけではなく清潔面でのトラブルも発生してしまいます。
しかし、焦らず落ち着いて対処すれば、スッポンがなくてもつまりを改善できるケースは少なくはありません。
今回は、スッポンが手元にないときにできるトイレのつまり解消法や、避けた方が良い行動、水道修理業者に依頼する判断の目安などをご紹介します。
突然のトラブルにも冷静に対応できるよう、ぜひ参考にしてみてください。
目次
トイレがつまったときにスッポンがない場合はどうする？
スッポンがない状況でトイレがつまってしまったら、「焦らない」ことが大切です。
むやみに水を流したり、つまりを解消しようと思って棒で突いたりすると、症状を悪化させる恐れがあります。
便器内の水位を確認し、溢れそうな場合は止水栓を閉めてから落ち着いて対処しましょう。
スッポンが手元になくすぐに準備することが難しい場合は、スッポンの代わりになる身近な道具を使用すれば、軽度のつまりをご自宅でも解消できることがあります。
スッポンがなくてもできるトイレつまりの解消法
スッポンがないときでも、ご自宅にあるものを活用して、つまりを解消する方法はいくつかあります。
なお、作業前には必ずゴム手袋を着用し、床に新聞紙やビニールシートを敷いて、汚水の飛び散りを防ぐために養生してから作業を開始しましょう。
お湯と重曹＋クエン酸（またはお酢）でつまりを解す
重曹とクエン酸（またはお酢）を使用すると、発泡作用で汚れや軽いつまりを解すことができます。
【手順】
- 便器内の水を、灯油ポンプや柄杓（ひしゃく）などで汲み取る
- 便器内に重曹をカップ1ほど入れる
- クエン酸またはお酢を同量加える
- 泡が出てきたら、高い位置から便器の半分位まで、40〜50℃のお湯をゆっくり注ぐ
- 便器のふたを閉め、30分～1時間ほど放置する
- バケツなどで少しずつ水を流し、流れるかを確認する
重曹とクエン酸（またはお酢）を使用することで、泡の力でトイレットペーパーや排泄物の塊が分解され、自然に水が流れるようになります。
ただし、異物が原因の場合はこの方法では解消できません。
また、お湯を注ぎ放置した後に、水洗することはNG。
つまりが解消しているか確認する前に水洗してしまうと、万が一つまりが解消していなかった場合、汚水が溢れ出す危険性があります。
水が流れるかを確認してから水洗するようにしてください。
なお、つまりは尿石が原因でも起こることがあります。
このような場合も、酸性の力を持つクエン酸の力で解消できます。
熱湯を使用すると陶器が割れる可能性があるため注意しましょう。
食器用洗剤とお湯で滑りを良くして流す
軽度のつまりなら、食器用洗剤の滑りを利用して解消する方法もあります。
【手順】
- 便器内に100ml程度の洗剤を入れる
- 40〜50℃のお湯を1リットルほどゆっくりと注ぎ入れる
- 30分～1時間放置する
- バケツなどで少しずつ水を流し、流れるかを確認する
食器用洗剤の主成分は界面活性剤です。
界面活性の力により、トイレットペーパーやたんぱく質の分解が促されます。
また、界面活性剤のぬめりが潤滑剤（じゅんかつざい）となり、排泄物やトイレットペーパーがスムーズに流れやすくなる効果もあるでしょう。
複数の洗剤を混ぜると有毒ガスが発生する恐れがあります。
特に「混ぜるな危険」と記載がある洗剤は混ぜないようにしてください。
ラップを使用して圧力をかける
「ラップ密閉法*」は、スッポンがないときに試す方が多い方法の一つです。
*ラップで真空に近い状態を作り出すこと。
【手順】
- 便座を下ろし、便器のフチの汚れや水気を拭き取る
- 便器全体をラップで何重にも巻き、便器の外側まで隙間なく密閉する
- ラップが剥がれないように、便器のフチのラップを押さえる
- ゆっくりと水を流し、ラップが膨らむのを確認する
- ラップの膨らんだ部分をゆっくりと手で押し込み、その後手を放す
- 押し込んで話すの動作を繰り返す
- 水位が下がったり、排水されたり、つまりが抜けるような音が聞こえたら終了
- 最後に水洗し、つまりが解消しているか確認する
この方法はスッポンと同じ原理であり、比較的効果が高いつまりの解消方法です。
ただし、水位が高すぎる場合は汚水が溢れる恐れがあるため、灯油ポンプや柄杓などで便器内の水を汲み取ってから行ってください。
ペットボトルを使用して押し出す
ペットボトルの底を切り取り、便器の排水口にあてて上下に動かすことで圧力をかける方法もあります。
ペットボトルはスッポンの代替品として使用できますが、力を入れすぎると水が跳ねるため慎重に行いましょう。
また、使用後は衛生上必ず処分してください。
【手順】
- ペットボトルを準備する（理想は2リットル、ない場合は500mlでも可能）
- ペットボトルの底から4cmほど、カッターやハサミで切り落とす
- ペットボトルを切り口側から便器に入れる
- ペットボトルの口をふさいで真空状態を作り出す
- ペットボトルを上下に押し引きする
- 水位が下がったり、排水されたり、つまりが抜けるような音が聞こえたら終了
- 最後に水洗し、つまりが解消しているか確認する
ラップと同様に、水位が高いときは汲み取ってから作業を行ってください。
ペットボトルを切り落とすときに怪我をする恐れがあるため、小さなお子様やペットを飼っている場合は、刃物の取り扱いに特に注意してください。
針金ハンガー（ワイヤーハンガー）で引っ張り出す
トイレットペーパーなどの水溶性のものが浅い位置でつまっている場合、針金ハンガーで取り除けることがあります。
【手順①】
- 柔らかめの針金ハンガーを準備する
- 針金ハンガーを伸ばし、輪っかを作るように曲げる
- 輪っか側から便器に入れる
- 針金ハンガーを小刻みに動かし、つまっているものを引っかける
- ゆっくりと引き抜き、出てきたものを割りばしなどで取り出して処分する
- 水が流れるかを確認する
【手順②】
- 柔らかめの針金ハンガーを準備する
- 針金ハンガーを伸ばし、輪っかを作るように曲げる
- 輪っか側から便器に入れる
- 針金ハンガーを小刻みに動かし、つまっているものを削り取る
- 針金ハンガーが奥まで入るようになったら、水を流してつまりが解消しているか確認する
奥に押し込んでしまうと逆効果になるため、手前に引くように動かすのがポイント。
自分で解消できるのはどんなつまり？
すべてのトイレつまりがご自分で直せるわけではありません。
原因によっては、水道修理業者による専用器具の使用や分解作業が必要になることもあります。
ここでは、ご自分で対応できるケースとそうでないケースを見分ける目安を紹介します。
【水溶性】トイレットペーパーや排泄物が原因の軽度のつまりはOK
水に溶ける素材が原因の場合は、ご自分でつまりを解消できるケースが多くあります。
水位がゆっくり下がっていくようなら、スッポンの代用品で解消しようと作業をしなくても、一晩放置して様子を見ている間に自然に流れることもあるでしょう。
ただし、流れが完全に止まっているときは様子を見ていても、つまりが解消することはほとんどありません。
食器用洗剤やペットボトルなどのスッポンの代用品で、つまり解消の作業を行ってみてください。
【非水溶性】おもちゃやスマホなどの異物が原因のつまりはNG
お子様のおもちゃやスマホ、ボールペンなどの異物が落ちた場合は、無理に取り出そうとすることはおすすめできません。
これらの水に溶けない異物をハンガーなどで取り出そうとすると、つまりの原因を奥に追いやってしまい、つまりが悪化します。
また、生理用品やおむつといった吸水ポリマーを含むものを落としてしまった場合も、つまりを解消しようとして奥に追いやってしまうことがあります。
これらが原因のつまりは水道修理業者に対応を任せることで、悪化させずにつまりトラブルを解消できます。
【重度のつまり】便器の奥でつまりが発生しているときはNG
異物が原因のつまりも、トイレットペーパーなどの水に溶けるものが原因のつまりも、トイレの奥で起こっているときは水道修理業者に依頼した方が良いでしょう。
異物が原因のとき
つまりが排水口よりも奥にある「せき」や「排水路」で発生している場合、トイレ・排水管の脱着が必要になるケースがあります。
便器の脱着は力作業のため、ご自分での対応はおすすめできません。
また、便器や排水管の脱着にはトイレの構造・排水管の構造といった知識も必要です。
水溶性のものが原因のとき
つまりの原因が水溶性のものの場合も、便器の奥でつまっているときは、市販のスッポンやスッポンの代用品では吸引力が足りないことがあります。
このような場合も、水道修理業者が使用しているローポンプと呼ばれる手動の吸引装置の吸引力が必要になるでしょう。
つまりの対応はケースバイケース
水道修理業者に依頼した場合、現場を点検した後に最善の修理方法の提案があります。
そのため、トイレや排水管の脱着、ローポンプの使用以外の提案を受ける場合もあります。
これだけは厳禁！回避すべき行動
トイレがつまったとき、早く流したいという焦りから、誤った対処をしてしまう方が少なくありません。
しかし、応急処置のつもりで行った行動が、実はつまりを悪化させたり、便器を破損させたりするケースがあるのです。
ここでは、絶対に避けるべき行動とその理由を詳しく解説します。
何度も水洗で流そうと試すことは厳禁
「流れないなら、もう一度流せば直るかも」と水洗レバーを何度も回してしまう方が非常に多いですが、これは最も危険な行為の一つです。
トイレの水位が下がらない状態で繰り返し水を流すと、便器から汚水が溢れ出し、床下浸水や階下漏水を引き起こす恐れがあります。
集合住宅では、階下に住んでいる他家の天井から水漏れするケースもあり、修繕費用が高額になることもあります。
つまりを感じた時点で、まずは止水栓を閉め、水の流入を止めてから対応することが鉄則です。
熱湯を流すことは厳禁
湯ならつまりを溶かすと考えて熱湯を流すのもNGです。
確かに、40～60℃程度のぬるま湯は紙や油分の分解に効果があります。
しかし、60℃以上の熱湯を使用すると、便器本体を破損させるリスクがあるのです。
便器は衛生陶器や樹脂素材で作られており、急激な温度変化に弱い製品です。
特に、冬場など冷えた状態の便器に熱湯を注ぐと、表面にヒビが入り、そのまま使用不能になるケースもあります。
また、熱湯によってパッキンや配管の樹脂部品が変形し、水漏れを引き起こすこともあるため注意が必要です。
強い薬剤を混ぜることは厳禁
市販のパイプクリーナー（ピーピースルーなど）や、酸性洗剤（サンポールなど）を同時に使用することは非常に危険です。
併用した方が効果が上がると思うかもしれませんが、アルカリ性と酸性の異なる薬剤を混ぜることで、有害ガスが発生する恐れがあります。
ピーピースルーなどのアルカリ性洗剤を使用後、きれいに洗い流した後に、サンポールなどの酸性洗剤を使用することは問題ありません。
ただし、直後の使用は薬剤が流しきれていない可能性があるため、時間を置いて、何度も水洗した後に使用した方が良いでしょう。
また、薬剤の種類によっては便器のコーティングや配管を傷めることがあります。
薬剤を使用する場合はなるべく1種類のみにし、説明書どおりの量と時間を守ることが大切です。
便器に硬い棒などを入れることは厳禁
つまっているか確認しようとして、突っ張り棒などの硬い棒やドライバー、針金などを排水口に入れる方がいらっしゃいますが、これも避けるべき行動です。
硬い棒で便器の排水口内部を突くと、衛生陶器面に傷が付き、そこに尿石や汚れがこびりつきやすくなります。
結果、再びつまりを引き起こしてしまうのです。
便器の傷は修復できないため、便器交換に発展する可能性もあるでしょう。
さらに、入れたときに力を入れすぎて中で折れてしまうと、つまりの原因となり、つまりが悪化したり、つまっていなかったはずのトイレがつまったりします。
異物が見える位置にある場合は、ワイヤーハンガーやトングで優しく引き出す程度にとどめ、奥にある場合は無理をせず水道修理業者に依頼しましょう。
つまりが直らないときに確認すべき点
スッポンがなくても、軽いつまりであればご自分で解消できる場合があります。
しかし、いくつかの方法を試しても改善が見られないときは、原因が他にあることも考えられます。
ここでは、つまりが直らないときに確認すべき基本のポイントをご紹介します。
止水栓を閉めて水漏れを防ぐ
最初に行うべきは、止水栓を閉めて水の供給を止めることです。
止水栓はトイレのタンク横や便器の下部に設置されています。
マイナスドライバーやコインを使用して時計回りに回すと、水の流れを止められるため、作業前には必ず閉めておきましょう。
止水栓を閉めていない状態で水を流すと、汚水が便器から溢れ出してしまう可能性があります。
また、便器の内部で水圧がかかりすぎると、排水管に負担がかかり、配管接続部からの水漏れにつながることも。
つまっているときに水が流れると良いことは何もないので、まずは水を止めるという意識を持つことが大切です。
タンクや床に水漏れがないか確認
水漏れとトイレのつまりは関係ないように見えるかもしれませんが、水漏れしているが故に水量が足りずつまりが起こっている可能性があります。
つまりの症状が続く場合は、タンクや床まわりに水漏れが発生していないか確認しましょう。
タンクのつなぎ目や給水ホースの接続部分が緩んでいると、気が付かない内に水が漏れ続けているケースがあります。
また、床が常に湿っている場合は、便器と排水管の接続部のパッキンが劣化している可能性があります。
この状態を放置すると、床材の腐食やカビの発生、シロアリの繁殖といった二次被害に発展しかねません。
違和感を覚えたら濡れている箇所をタオルで拭き取り、再度同じ場所が濡れているかを確認すると原因を特定しやすくなります。
排水管や排水マスに原因があるケースも
トイレの便器内だけではなく、排水管や屋外の排水マスに異常がある場合も、つまりが解消しない原因となります。
排水マスとは、屋外の地中に設置された小さなマンホールのようなもので、ご家庭から排出された排水は全て排水マスに集まります。
また、屋外に設置されているため、落ち葉や泥、木の根などが入り込んでしまうこともあるのです。
排水マスがつまっていると、トイレや台所、お風呂など複数の排水口から水の流れが悪くなることがあります。
もしトイレ以外の水まわりでも流れが悪い場合は、屋外のマスを確認しましょう。
排水マスの内部に汚れやヘドロがたまっているときは、清掃が必要です。
なお、排水マスがつまりの原因の場合でも、トイレだけつまるということもあります。
複数箇所でつまっていないから排水マスは関係ないと判断せず、つまりが解消しないときは点検してみることがおすすめです。
さいたま水道職人では、高圧洗浄機による排水管の洗浄や排水マスの清掃にも対応しています。
排水管や排水マスにこびりついた頑固な汚れは、高圧洗浄機を使用すれば根こそぎ落とせます。
水道修理業者に依頼すべき？タイミングの見極め方
つまりの程度や原因によっては、ご自分での解消が難しいケースもあります。
誤った方法を続けると、便器や配管を破損する恐れがあるため、水道修理業者へ相談する判断も重要です。
異物を落とした可能性があるとき
おもちゃやスマートフォン、ボールペンなどの異物を落とした場合は、ご自分での対応は避けましょう。
つまりの原因を奥に押し込んでしまうと、便器を外さない限り取り出せなくなることがあります。
水道修理業者では管内カメラやワイヤー器具を使用して、トイレを傷付けずに取り除くことが可能です。
つまりを解消しようとしたけれど直らなかったとき
お湯と重曹＋クエン酸やペットボトルなどの方法を試しても改善しない場合、つまりの発生箇所が排水管の奥にある可能性があります。
ご自分での作業を繰り返すよりも、早めに水道修理業者へ依頼することで被害を最小限に抑えられます。
また、再発防止のために、排水管の内部点検や高圧洗浄を行ってもらうと安心です。
水が逆流したり溢れ出したりしそうなとき
水が逆流してくる、または便器の水位が下がらない場合は、排水管内の空気の逃げ道がなく排水管に強い圧力がかかっているサインです。
この状態で無理に水を流すと、便器やタンクから大量の汚水が溢れ出す危険があります。
汚水が床や壁にまで影響を及ぼすと、リフォームが必要になることもあるでしょう。
すぐに止水栓を閉めて水道修理業者へ連絡してください。
なお、このようなケースではトイレではなく、浴室や洗面所といったトイレ以外の排水口から逆流する恐れもあるため、放置は厳禁です。
便器の奥や排水管でつまっているとき
便器の奥（排水口の奥でや排水管）つまっている場合は、ご自分では対応できません。
水道修理業者に依頼して、ローポンプや高圧洗浄機を使用したり、トイレや排水管を脱着したりして、安全かつ確実につまりを解消しましょう。
さいたま水道職人では、点検から作業まで一貫して行い、再発防止のためのアドバイスもお伝えしています。
トイレのつまりを予防するポイント
トイレのつまりは発生してから直すよりも、防ぐ方がはるかに簡単で確実です。
トイレットペーパーは多く使用しない
トイレットペーパーは水に溶ける素材ですが、一度に大量に流すと溶けきらず、つまりの原因になります。
特に節水型トイレは水洗の水量が少ないため、非節水型のトイレに比べてつまりやすい傾向があります。
1回の使用量を減らすか、数回に分けて流す習慣を付けましょう。
大手トイレメーカーのTOTO株式会社（以下：TOTO）では、水洗の水量ごとの使用量の目安を公開しています。
- 大洗浄：シングル10mまで、ダブル5mまで
- 小洗浄：シングル3mまで、タブル1.5mまで
- eco小洗浄：トイレットペーパー使用時は利用しない
このように、用途に応じてトイレットペーパーの使用量を調整することで、つまりにくくなります。
なお、トイレや排水管の状態次第では、目安よりも少量の使用でつまることがあるでしょう。
生理用品やおむつは流さない
生理用品やおむつ、ペット用シートなどは水を吸うと膨張する給水ポリマーが配合されています。
そのため、流してしまうと排水管内で膨張し、排水管を完全に塞いでしまう可能性があります。
「少しなら大丈夫」と思って流してしまうと、排水管の奥でつまりを引き起こし、これが原因で便器を取り外してつまりの原因を取り除くケースも少なくはありません。
吸水性のあるものは必ずゴミ箱へ捨ててください。
流せるお掃除シートや猫砂は少しずつ流す
「トイレに流せる」と表記された製品でも、実際には完全に水に溶けるわけではありません。
お掃除シートや流せる猫砂は、「JIS P4501（水に分散するティッシュペーパー試験法）」に基づかない製品もあります。
トイレットペーパーと同じ要領で一度に多く流すと排水管の途中で引っかかり、紙くずや汚れがそこに蓄積して繰り返すなつまりを招いてしまうのです。
お掃除シートは1〜2枚ずつ、猫砂は少量ずつ流すことを心掛けましょう。
また、猫砂の場合は流せない製品もあります。
事前にパッケージの注意書きを確認し、流せる製品かどうかを確認することが大切です。
定期的に掃除して尿石を付着させない
トイレのつまりは、尿石の蓄積による排水管の狭まりでも発生します。
この尿石が排水口付近の排水管に層を作り、トイレットペーパーくずや汚れが引っかかるとつまりが起きやすくなるのです。
尿石は尿に含まれるカルシウム成分が固まったもので、一度付着するとブラシでは落ちにくく、掃除には労力が求められます。
そのため、付着させないことがとても大切です。
尿石の予防には、中性洗剤やクエン酸を使用した定期的な掃除が効果的です。
週に1〜2回、便器の内側やフチ裏をスポンジで優しくこすり、汚れを落としましょう。
また、尿石と水垢が合わさることで、排水管に形成される層がより強固なものになることがあります。
水の流れが弱いと感じるときは、タンク内のフィルターや吐水口の水垢汚れを確認することもおすすめです。
スッポンがなくても慌てず対応を！正しい方法でつまりトラブルを防ぐ
トイレがつまると焦ってしまいがちですが、スッポンがなくても落ち着いて対処すれば解消できるケースは少なくありません。
大切なのは、間違った方法を取らず、安全な手順で対処することです。
軽いつまりならご自分でも解消できますが、異物が原因のときや汚水が逆流する規模のつまりの場合は、早めに水道修理業者に依頼してください。
快適で清潔なトイレ環境を守るためにも、日常の点検と早めの対応を心がけましょう。
さいたま水道職人では、トイレのつまりや水漏れ、排水管のディープクリーニングなど、あらゆる水まわりトラブルに対応しています！
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